国産のモダン仏壇の各産地と特徴【日本製へのこだわり】

本日は国産のモダン仏壇(家具調仏壇)の各産地の特徴やその産地で作られている仏壇をご紹介させて頂きます。

はじめにルミエールは取扱い中の仏壇の約9割が国産仏壇でラインナップしております。お仏壇は何度も買い替えるものでもありませんので、日本製のお仏壇の「一生ものに出会って頂きたい」そんな想いから国産の良品のみを取り扱っております。

各産地ごとに特色があり、良質のウォールナットが多い産地、その産地特有のデザイン・技法、など産地ごとにお仏壇作りも異なりますのでご紹介させて頂きます。

目次

ルミエール取扱いの国産仏壇の各産地の特徴

【北海道旭川】北欧の家具づくりのマインドが流れる旭川

旭川で作られた国産仏壇
旭川家具といえば誰もが知っている高品質家具の産地です。そんな旭川が最初に木と向き合ったのは、今から120年余り前。良質の木を素材に丁寧につくり続けてきた実績が評価され、現在では全国そして世界に知られるブランドになりつつあります。

【旭川の特色1】乾燥した風土

そして乾燥した風土の北海道は、湿度を嫌う木材にとって格好の保管場所となります。加工後も反りなどが発生しずらくなります。旭川は木工製品に適した気候です。

【旭川の特色2】世界中から良質木材が集まる卸市場

旭川が良質な木工製品を作れるのは良質な木材の産地・世界中から木材が集まる卸市場でもあるからと言えます。
高級家具材で例えば「ウォールナット」。これらの多くは北海道旭川に集まってくるのです。

【旭川の特色3】北欧家具のようなデザイン

旭川家具のデザインは北欧のデザインと共通する点が多くみられます。それは寒冷地の限られた素材を使用するためだといわれています。素材を大切にし、生活に根ざした北欧のマインドが、旭川の製品にも流れています。

旭川で作られた国産仏壇の紹介

旭川仏壇 響 ウォールナット総無垢

旭川で作られた国産仏壇「響 ウォールナット 台付き」
お仏壇には世界三大銘木のひとつ「ウォールナット」を使用し、その全体の約9割近くをウォールナットの無垢材で仕上げております。お仏壇でここまで無垢材を使用するのは高い技術力が必要です。樹が本来持っている「やさしさと質感」を感じられあたたかい雰囲気を感じることができます。

旭川仏壇 響 ウォールナット総無垢 20号

旭川で作られた国産仏壇「響 ウォールナット 20号」
上置きタイプの20号サイズもございます。ご自宅の家具の上に乗せたり、仏壇台に設置したりして頂けるタイプです。

現代風仏壇 かたりま 葵

旭川で作られた国産仏壇「現代風仏壇 かたりま 葵」
スリムでコンパクトな新しい形の祈り空間。現代の住宅事情に合わせ、幅32cm・奥行32.5cmと非常にスリムなサイズ感はリビングなどの洋室で普段の生活に溶け込みやすいサイズです。

【福島県会津】新しい祈りのデザインを生み出し続ける仏都

福島県会津若松で作られた国産仏壇
日本有数のお仏壇・位牌の産地である、福島県会津若松。その歴史は400年以上に渡ります。妥協を許さない職人の技によって生み出されるものは、材料の選定から、加工、多彩な装飾技術など、さまざまな卓越した技術が詰まった芸術品であり、手仕事ならではの繊細で上質な仕上がりです。

【会津の特色1】荘厳さを残したデザイン

デザインは従来の仏壇の荘厳さを残したモダン仏壇が多いのも特徴の一つです。お仏壇の中心はご本尊様(仏像)が中心となりますが、そのご本尊様を美しく、そして神々しくというデザインコンセプトのもとデザインされているお仏壇が多いのが特徴です。

【会津の特色2】原木の買い付けから行い、一貫生産を行う

原木の買い付けから、製材、木地加工や組立てまで一貫して仏壇を製造しています。一貫生産体制は良質なモノづくりをする場合、非常に重要です。樹は伐採し加工後も常に動き続けるという特性がありますので、自社で乾燥させた木材の特性を見極めながら職人が丁寧にお仏壇を制作しています。

会津で作られた国産仏壇の紹介

モダン仏壇 伝心 ウォールナット フロアタイプ

会津で作られた国産仏壇「伝心 ウォールナット」
伝心は、お仏壇らしい荘厳さと、現代の多様な生活空間に合うデザインを兼ね備えたモダン仏壇です。仏壇の上部は、階段・門・光を表現したデザインで、階段を上り、門を通り抜けると幻想的な光へと続くという造りになっております。扉も折りたたむことができ、無駄のない洗練されたシンプルなフォルム。

モダン仏壇 伝心 ナチュラル フロアタイプ

会津で作られた国産仏壇「伝心 ナチュラル」
伝心は、明るいナチュラル色もございます。明るい色合いの栓の木材をメインに、異なる色の木材が組み合わされています。和室洋室問わずご設置いただけるモダンなデザインです。

最高級仏壇 白虹 ウォールナット 台付タイプ

会津で作られた国産仏壇「デザイン仏壇 白虹」
シンプルな佇まいと荘厳さを兼ね備えた最高級仏壇。日本を代表するインテリアデザイナー内田 繁氏によってデザインされた新しい祈り空間。白虹の内面は金沢産の本金箔を贅沢に100%使用し、LED照明を内側から照らすことにより神々しくご本尊様を美しい光で包みます。光に包み込まれたご本尊様は神々しく、心の拠りどころとしてご先祖様と私たちとを見守ってくれているようです。

【静岡県】良質な仏壇を生み出し続ける木工産地

静岡県で作られた国産仏壇
静岡県は徳川家のお膝元。3代目徳川家光が静岡浅間神社の大造営を行った際に、各地より移住してきた職人による木工や漆芸の伝統が今も引き継がれ、木製家具の産地として知られています。モダン仏壇の産地としては徳島県に次ぐ出荷数です。安定した品質と高い技術が特徴で当社のお仏壇も約5割が静岡産の国産仏壇です。

【静岡の特色1】安定した品質と高い技術

お仏壇は通常の家具と違い、非常に細かいパーツから作られています。大きさなどにもよりますが通常の家具のドレッサーが約160パーツからなるのに比べ、モダン仏壇は約420パーツからなります。組立てにはそれだけ職人の手間と高い技術が必要になります。ルミエールでは仕入れの際に検品を必ずしますが、不具合がほぼなく安定している品質の産地の一つは静岡のお仏壇です。

【静岡の特色1】色々な家具デザインを得意とするメーカーが多い

家具でいうとアンティーク専門家具メーカーであったり、艶々のピアノ塗装を得意とする専門家具メーカーであったりと専門的に特化したメーカーが多い産地でもあります。

静岡で作られた国産仏壇の紹介

モダン仏壇 ルミエールグラン ニューギニアウォールナット

静岡で作られた国産仏壇「ルミエールグラン」
販売されてからずっと売れ続けている、ロングセラーのお仏壇「ルミエールグランシリーズ」。ルミエールグランの中で一番高級感の漂う色合いがニューギニアウォールナットになります。光沢感溢れる美しい質感とガラスに光を反射させたデザイン設計は、まさしく極上の祈り空間。製造元メーカーは元々、高級車のウッドパネルを製造しているメーカーで非常に美しい艶が自慢の国産仏壇です。

アンティーク調仏壇 ボヌール クラシック 脚付き&椅子付き

静岡で作られた国産仏壇「ボヌール クラシック」
アンティーク家具専門の家具メーカーが作り上げたお仏壇で、手の込んだ細かい彫刻、アンティーク加工を施した金具、曲線ラインを生かしたフォルムなど、職人のこだわりが極上の祈り空間を生み出しました。

モダン仏壇 ベータ市松 ナチュラル

静岡で作られた国産仏壇「ベータ市松」
小さくておしゃれなデザインの静岡産の国産モダンミニ仏壇。高さはわずか49cmとコンパクトサイズです。コンパクトサイズながらもお仏壇に必要な機能はすべて備わっており、しっかりとお祀り頂けます。仏壇台も同じデザインの仏壇台が豊富にありますので仏壇台も検討中の方にオススメのお仏壇です。

【飛騨高山】今も高い技術が根付く「飛騨の匠」

飛騨高山で作られた国産仏壇
家具作りで有名な「飛騨高山(ひだたかやま)」は岐阜県にあります。飛騨高山には、古代の平城京や平安京の造都という国家事業に大活躍した「飛騨の匠」に総称される文化と伝統があります。飛騨高山が木と向き合ってからの歴史はそれほど古く、歴史ある木工製品の産地です。

【飛騨高山の特色】曲げ木の技術は随一

「飛騨の匠」と飛騨地域の豊かな自然に西洋の曲げ木の技術が融合し、飛騨の家具は誕生しました。飛騨高山の最大の特徴は曲げ木の独特の高い技術に、天然木の風合いや温もりを活かした、美しくも暮らしに根ざしたデザインの家具です。特に椅子やテーブル、机などの脚を持った家具が有名な産地です。

飛騨高山で作られた国産仏壇の紹介

携帯型仏壇 ポーター ウォールナット

飛騨高山で作られた国産仏壇「ポーター ウォールナット」
「携帯する供養壇 ~ポーター~」は、故人への様々な想いに合わせ、どこへでも持ち運べる小さな仏壇です。大きくて置き場所に困るといった方のニーズに答える為、最小限の仏具(写真立て・花立て・火立て・香炉)をすべてしまって持ち運べるように設計されております。「飛騨高山」の木工職人が無垢素材を潤沢に用いて、木の素材感を大切にし、丁寧に一つ一つ手作りで仕上げております。

携帯型仏壇 ポーター ブナ

飛騨高山で作られた国産仏壇「ポーター ブナ」
ポーターは持ち運びが可能なお仏壇です。こちらのナチュラルな色合いの木材はブナを使用しております。ブナ材は水分量が多く加工が難し木材です。飛騨高山の歴史とブナ材の関係は非常に深く、ブナの加工を得意としている産地です。

【広島県府中】良質家具の産地として名高い府中

府中で作られた国産仏壇
家具の街 府中において家具作り(タンス作り)がはじまったのは今から290年ほど前です。タンスなどの婚礼家具において今の府中ブランドの地位を築いた産地です。府中家具でよく見られる蟻組み(ありぐみ)など釘などを使わずに強度を増す技法なども府中には豊富に技術として根付いています。

【府中の特色】蟻組みなどの特有の技術

府中家具には木材と木材の接合部に釘などを使わずに強度を増す「蟻組み」などの技法が特徴です。お仏壇にもその技術がふんだんに使用されております。

府中で作られた国産仏壇の紹介

家具調仏壇 森樹 ウォールナット 18号

府中で作られた国産仏壇「森樹」
木材のナチュラルな質感はお部屋にあたたかい印象を与えてくれます。ウォールナットの無垢材で作られた特徴の格子上のデザインは洋室・和室共にマッチし、設置場所を選びません。お仏壇の引出し部分に府中仏壇特有の蟻組みが見られます。

家具調仏壇 ヴァーグ 20号 ニューギニアウォールナット

府中で作られた国産仏壇「ヴァーグ」
大自然の木の息吹・生命力を感じることが出来るウッドデザインの家具調仏壇。木材のナチュラルな質感はお部屋にあたたかい印象を与えてくれます。総無垢材で作られた流線型の扉は寄せては返す「さざなみ」をイメージして作られました。お仏壇の引出し部分に府中仏壇特有の蟻組みが見られます。

【徳島県徳島】仏壇の出荷数NO.1の仏壇産地

徳島で作られた国産仏壇
徳島県は、古くからお仏壇の産地として栄えた土地で唐木仏壇・家具調仏壇を合わせると全国一位の生産量を誇っています。現在でも唐木仏壇は徳島で作られているものが非常に多く、家具調仏壇と唐木仏壇を比べるとやはり唐木仏壇の方が製造する為に高い技術が必要となります。なので家具調仏壇もそんな生産体制のもと作られているので技術力は非常に高いです。

徳島で作られた国産仏壇の紹介

モダン仏壇 ポルガ 18号

徳島で作られた国産仏壇「ポルガ
他のお仏壇にはない”満月のような背面のデザイン”で和風の雰囲気が漂い、ご本尊様の存在感を引き立てます。徳島では随一の仏壇メーカーによって製造されています。

モダン仏壇 善心 25号

徳島で作られた国産仏壇「善心」
モダンデザインの中にも和の雰囲気を残し、和室・洋室共にマッチする人気の徳島産の国産仏壇。伝統型とモダンの中間デザインの和モダン仏壇で、流行や時代に左右されることがない、デザインは家族の心の拠りどころとしてふさわしい空間を演出します。

【福岡県大川】家具生産高日本一を誇る木工の産地

大川で作られた国産仏壇
大川家具は室町時代までさかのぼれると言われるほどの長い歴史を持ちます。現在は量産家具の製造会社が多く、ありとあらゆる家具を製造しており、生産高では日本一を誇ります。職人の層の厚さや伝統を守り大事にする技の伝承と、常に新しいものを取り込もうとする改革精神の融合こそ大川の産地としての魅力です。

大川で作られた国産仏壇の紹介

家具調仏壇 ポルト ウォールナット 19号

大川で作られた国産仏壇「ポルト」
世界三大銘木のウォールナットを無垢材でふんだんに使用したポルト。ウォールナットの表面仕上げは木の質感を最大限に生かす為の「オイル仕上げ」を採用。オイル仕上げは木の表面に植物油を薄く塗りこむ塗装方法で木の導管をふさぐことはないので加工後も木がしっかり呼吸いたします。木材のナチュラルな質感はお部屋にあたたかい印象を与えてくれます。

国産仏壇の産地まとめ

以前、お客様とお仏壇の産地の話になった時に「徳島県」の出身のお客様でお仏壇は徳島のものが良いという方がいらっしゃいました。生まれた故郷で作られたお仏壇はきっと愛着も湧きますし、また故人様の故郷であったり、ゆかりの地である場合もあると思います。国産仏壇も産地ごとに非常に特色がありますので、商品ページなどでお気にかけて頂ければと思います。
今後もお仏壇についての情報をご紹介していきますので是非ご覧くださいませ。最後までお読み頂きありがとうございました。

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