お仏壇に関するQ&A

お仏壇の表面仕上げはどれがいいの?

お仏壇の商品ページをご覧いただくと品質表示の欄に「表面仕上げ」という項目があり「ウレタン仕上げ」「オイル仕上げ」「ラッカー仕上げ」などの用語がでてきます。これはお仏壇の木材の仕上げ方法で塗装をすることでお仏壇の木材の劣化を防ぎます。なのでお仏壇を永く愛用して頂く為に、こだわって頂きたいところでもあります。ルミエールが品質的にオススメするのは「ウレタン仕上げ(各種)」「オイル仕上げ」「ポリエステル仕上げ」などをオススメしています。品質を求める方にはあまり「ラッカー仕上げ」はオススメしていません。その理由も踏まえてご紹介いたします。

ウレタン仕上げ(各種)

ウレタン仕上げは木材の表面にウレタン樹脂という透明な膜を作る塗装方法です。量産家具はほとんどがこの塗装方法です。品質的にもオススメの塗装方法の一つです。

お仏壇のウレタン仕上げのイメージ

【メリット】

  1. 表面に硬い膜をつくるので水・熱・汚れに対し、圧倒的に強い
  2. 定期的なメンテナンスの必要がない
  3. 木の呼吸を抑制するので割れや反りが発生しにくい
  4. ウレタン仕上げの中でもたくさん種類があり、お仏壇のデザインに合わせることが可能(※1

【デメリット】

  1. オイル仕上げ・ラッカー仕上げに比較して高価
  2. 表面に樹脂の膜を形成するので木の質感が少し遠のく

※1)ウレタン仕上げの種類は下記の通りです。

  1. 「ウレタン仕上げ」・・・通常の一般的な仕上げ。
  2. 「ウレタン仕上げ(クリア)」・・艶アリのウレタン塗料を使用し、塗装と研磨を何度も行い厚い塗膜で覆う。光沢感溢れるツヤツヤした質感。
  3. 「ウレタン塗装(オープン仕上げ)」・・ウレタン塗装を最大限薄くし、木の質感を残す塗装方法。

オイル仕上げ

オイル仕上げは木材の表面に植物性のオイルを塗りこむ塗装方法です。植物性のオイルのため、体に無害。赤ちゃんが舐めても大丈夫です。アレルギーのある方にも安心して使用いただけますので、自然環境を意識したナチュラルな仕上げとなります。

お仏壇のオイル仕上げのイメージ
【メリット】
  1. 表面を膜で覆っていないので手触りがそのままの木の質感を味わえる
  2. 北欧家具のような質感がおしゃれ
  3. アレルギーの方や赤ちゃんにも安心
  4. 使うほどに味がでる
  5. 再塗装が容易に自分でできる
【デメリット】
  1. 塗膜がないので、急激な乾燥・加湿などで割れや反りが発生することもある
  2. 水・熱・汚れの耐久性は、他の塗装に比べ劣る
  3. 数年に一度はオイルの塗り足しが必要(質感を維持したい場合)

ポリエステル仕上げ

ポリエステル仕上げは厚塗りでツヤツヤした質感の塗装方法です。代表的なところではピアノなどに使われる塗装方法で光沢性に優れ、硬度が高く汚れなどにも強い特徴があります。お仏壇にはツヤツヤした質感の高級仏壇で使われる塗装方法です。

お仏壇のポリエステル仕上げのイメージ
【メリット】
  1. 表面に硬い膜をつくるので水・熱・汚れに対し、圧倒的に強い
  2. 定期的なメンテナンスの必要がない
  3. 木の呼吸を抑制するので割れや反りが発生しにくい

【デメリット】

  1. ウレタン仕上げ・オイル仕上げ・ラッカー仕上げに比較して高価
  2. キズが付いて直したい場合、自分で直すことができない

ラッカー仕上げ

ラッカー仕上げは一番安価な塗装方法で、品質は高いとは言えません。お仏壇業界では格安の仏壇に使われる傾向があります。

【メリット】
  1. オイル仕上げの次に木の質感を感じられる
  2. 安価でお仏壇の値段を下げることができる

【デメリット】

  1. 日光や熱に弱く、木材が黄ばみやすい
  2. 水に対しても弱い