仏事のQ&A

生前戒名って何?

戒名とは、仏の弟子になった証として授かる名前のことです。通常は亡くなった後に、付けることが多いのですが、生前に戒名を貰うこともできます。それが「生前戒名」です。仏教ではこのように生前に葬儀供養を予め用意することを「逆修」といって、死後に用意するのと比べて7倍の功徳があるとされています。

生前戒名のメリットは住職などと相談して戒名に自分の好きな字を入れたりできる点と死後に残されたご家族の金銭的なご負担を減らすことができます。また住職に払うお布施の相場も死後につける戒名よりも生前戒名の方が低くなっています。

生前戒名でトラブルが起こるのは、菩提寺があるのに、菩提寺以外で戒名を受けた場合です。トラブルを避けるためにも葬儀の際に読経をお願いする寺院に生前戒名を付けてもらいましょう

また生前戒名でお位牌を生前に作ることも可能です。そのようなお位牌を「逆修牌」といいます。その際はいくつか決まりごとがあり、戒名(法号)部分の2文字は朱色で入れます。これは、朱色が不良長寿の象徴的な色となっている事で、まだ生きている事から長く生きるという願いも込めて生前位牌には朱色文字で入れるという決まりになっています。没後は49日法要までに仏壇店に依頼し、朱文字部分を金文字に戻します。

生前位牌の戒名部分は朱文字で作成

※さらに詳しく知りたい場合は当社ブログ内の「生前位牌を作る際に知っておきたい6つのこと」をご覧ください。